ジープ レネゲードを購入後に後悔しないため、知っておくべき6つのこと

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ジープ・レネゲードは、日本車にはない独特のデザインが特徴で、女性からの人気も高いSUVです。最近ではキャンプブームやコンパクトSUVブームの影響もあり、街中で見かける機会が増えてきました。

そんなジープ・レネゲードについて、私自身が実際に乗って感じた「購入前に知っておきたいポイント」をまとめてみました。

坂道発進で後ろに下がる

レネゲードは、ある程度の勾配がある坂道で発進する際、ブレーキから足を離すと後ろに「グッ」と下がることがあります。後続車との車間が詰まっているときは、追突の危険もありますし、慣れていないとヒヤッとしてしまいます。

このような場合には、サイドブレーキ(電動パーキングブレーキ〈EPB〉)を入れてから発進することで、後ろに下がるのを防ぐことができます。 慣れてしまえば特に問題はないのですが、あらかじめこの特徴を知っておかないと、事故にはならなくても不安やストレスを感じるかもしれません。

走り出しからのギアチェンジによる衝撃

個体差があるかもしれませんが、レネゲードでは走り出してから時速20kmくらいまで加速した際、自動的にギアチェンジが行われ、そのときにある程度の衝撃を感じることがあります。日本車では多くの車種がスムーズに変速される印象ですが、レネゲードはそれと比べるとギアチェンジの際にやや大きめの衝撃があるように感じました。

時速20~30kmあたりをゆっくりと加速していく場合は、ギアチェンジの際に衝撃を感じやすい傾向があります。ただし、早めに加速することで衝撃が和らぐ印象もあるため、運転に慣れてくれば、それほど大きな問題には感じなくなるかもしれません。

車内からも聞こえる高音のブレーキ音

輸入車(外車)に多く見られる高音のブレーキノイズは、レネゲードでも確認されます。場合によっては、車内にいてもはっきりと聞こえるほどで、大型ダンプトラックが停車するときに出すような高音に近いブレーキ音が感じられることもあります。

ただ残念ながら、ディーラーの話によると「レネゲード特有の仕様のため、完全に音を消すことは難しい」とのことで、対応するにはブレーキパッドを交換するなどの方法しかないようです。

ブレーキパッドによる前輪タイヤの汚れ

これも輸入車(外車)特有の傾向かもしれませんが、レネゲードはブレーキの影響で前輪タイヤが非常に汚れやすい印象があります。以前スズキの軽自動車に数年間乗っていた際には、タイヤの汚れが気になることはありませんでしたが、レネゲードは乗り始めて3〜6か月ほどで、はっきりとした汚れが目立つようになりました。

この対策としては、やはり定期的に洗車するしかありません。
特に、ホイールに付着したブレーキダストは非常に頑固なため、専用の洗車グッズを使うのがおすすめです。

brake dust
ブレーキダストが赤紫に変化するスプレーを塗布して洗浄

私が実際に使っているのは、GYEON(ジーオン)のマイクロファイバーホイールブラシ(Mサイズ)と、カーメイトのホイールクリーナー「クリーン&コート マグナショット」の組み合わせです。マグナショットは、ブレーキダストや鉄粉に反応して色が変化するタイプで、洗浄効果が目に見えるのが嬉しいポイントです。ブラシもやわらかく、ホイールに傷をつけにくいのが安心です。

洗車の頻度をなるべく減らしたい方や、汚れが気になる方には、汚れが目立ちにくいホイールを選ぶのもおすすめです。

例えば、マットブラックやガンメタリック系のホイールは、ブレーキダストが目立ちにくく、見た目にも引き締まった印象になります。また、スポークの本数が少なく、太めのデザインは汚れがたまりにくく、洗車の手間も軽減できます。

以下は、レネゲードにも適合しやすく、見た目もカッコよくて実用性の高いホイールの一例です。

ハイオクガソリンの利用

レネゲードは、レギュラーガソリンでも問題なく走行できるようですが、ディーラーの説明によると「エンジンまわりに予期しない不調が起きる可能性がある」とのことで、基本的にはハイオクガソリンの使用が推奨されています。

ハイオクガソリンは、レギュラーガソリンと比べておよそ1.1倍ほど価格が高くなります。そのため、通勤や通学などで一定の距離を日常的に走行される方は、燃料コストについてもあらかじめ考慮しておくことをおすすめします。

もう少し詳細な燃費などについては、以下の記事にまとめておりますので興味がある方はぜひご覧ください。

やや前傾のヘッドレスト

これは運転席に座っているとあまり気づきにくいのですが、助手席に同乗した方からの指摘で初めて気がついた点です。レネゲードのヘッドレストは、やや前方に傾いた設計になっており、取り外して使用することは法律上できません。

普段の運転ではあまり気にならないかもしれませんが、助手席に長時間座っているときに眠くなると、この前傾したヘッドレストが頭に当たって不快に感じることがあるようです。

そのため、ヘッドレストに直接頭を預けるのではなく、窓側に頭を傾けるようにして寝ると安定しやすく、より快適に休むことができるとのことでした。

まとめ

レネゲードは、国産車にはない個性的なデザインと、力強い走りが魅力のSUVですが、実際に乗ってみて感じた特徴や注意点もいくつかあります。

  • 坂道発進で後ろに下がることがある
  • 走り出し直後のギアチェンジで衝撃を感じる
  • 車内にまで聞こえる高音のブレーキ音
  • ブレーキダストによる前輪の汚れが目立ちやすい
  • ハイオクガソリンの使用が推奨されている
  • 助手席のヘッドレストがやや前傾していて眠りにくい場合がある

上記のような点を知っておくだけで、購入後の「思っていたのと違う」といった後悔を減らすことができると思います。

それでもレネゲードは、デザイン性やアウトドアとの相性など、「好きな人にはたまらない魅力」を持つクルマです。ご自身のライフスタイルや使い方に合っているかを確認したうえで検討されることをおすすめします。